【石造地蔵菩薩半跏像】(せきぞうじぞうぼさつはんかぞう) 東大阪市

【石造地蔵菩薩半跏像】:地蔵堂内に安置される地蔵菩薩像は岩座を含めて、高さ106㎝、座高72㎝を測り、左足を蓮華台にしつらえ、左足を安座し、左手を左膝の上に置いた「半跏像」です。仏像としては珍しいもので、木彫にみられるような、鎌倉時代のすぐれた彫法でつくられていることから、昭和29年8月に大阪府有形文化財に指定されました。この石仏は、大和川の付替え後、川床改修に伴って現在地の西500m程の旧川床より掘り出され、享保12年に彌栄神社境内にお堂を建てて安置し、明治初年の神仏分離の際、徳因寺境内、その後現在地に移され、「北向地蔵」あるいは「延命地蔵」の通称で厚く信仰されています。地蔵堂は江戸時代以降に幾度か補修されていますが、主材に栂を使用し、柱上部の飾りに獅子頭及び象頭が、また欄間にも彫刻を施した古い建物です。 また、この地蔵堂には、皇女和宮が14代将軍家茂に降嫁の際織られた菊の紋と三ツ葉葵の紋をあしらった衣装の端布64枚で作られた斗帳(像の前にかけられた布)が伝えられており、東大阪市文化財に指定されています。 所在地:大阪府東大阪市中小阪787-1

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